ジョンズホプキンスCTYの成り立ち

ギフテッドのお子様をお持ちの親御さんでしたら、一度は聞いたことがある名称なのではないでしょうか。

ギフテッド教育と言ったら「ジョンズホプキンスCTY(Johns Hopkins Center for Talented Youth)」。

アメリカの名門大学・ジョンズホプキンス大学の機関で、ギフテッド教育に特化した世界有数のギフテッド教育センターです。

ではこのギフテッド専門教育機関、どんな風に始まったのか、そしてどんな人が入学できるのか、今回はその辺に迫ってみたいと思います。

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メリーランド州の一人の男の子から始まった

むかしむかし、アメリカメリーランド州のバルチモアという街に、とっても賢い男の子がいました。

当時Grade 7、日本でいうと中学一年生だった彼は、中学高校で学ぶ数学の授業内容を、すでに全部マスターしてしまっていました。

もっと学びたい情熱はあるのに、既存の教育システムでは新たに学べるものがなくなってしまっていた。

いかにもギフテッドらしい悩みを抱えていた彼に、ジョンズホプキンス大学で心理学を教えていたJulian Stanley教授が、協力を申し出ました。


注目

教授の力添えで男の子は大学レベルの数学のコースを受講できるようになり、学問の道を突き進み、その優れた才能をさらに伸ばす事ができたそうです。

この出来事をきっかけに、Julian Stanley教授が設立したのがJohns Hopkins Center for Talented Youth(CTY)です。

今では世界でも屈指のギフテッド教育機関となったCTY。

世界のギフテッド教育をリードする存在となっています。

CTYの入学資格

では、CTYにはどんな人が入学できるのでしょうか。

CTYでは、タレント・サーチというCTY独自の選抜方法で、世界中から学力レベルの高い生徒を募集しています。

CTYに入学するには、スタンダーダイズドテストなどで98パーセンタイル以上をスコアして上位2パーセントに入ることができる知能や、実年齢より2学年以上うわまわる学力が必要です。


アメリカに住んでアメリカの学校に通っている場合、あるいは他の国に住んでいてもその国にあるアメリカ系インターナショナルスクールに通っていれば、そこで受けたテストの結果が98パーセンタイル以上であれば、そのスコアを使ってCTYの受講資格をゲットすることができますが、そうでない場合はCTYでやっている選抜テストSCATを受ける事になります。

以前は外部の知能指数検査の結果なども受け付けていたようですが、現在はなくなっているようです。

SCATはオンラインで受験可能ですので、日本からでも、世界中どの国からでも受けることができます。

CTYのコース

CTYのプログラムは、条件さえクリアすれば、世界中どこの国の人でも受講することができます。

アメリカ現地や香港などで実施されるオンサイトのコースと、オンラインで受講できるコースがあります。

アメリカなどは日本から遠いため、現地のプログラムに子供を参加させるのはなかなか難しいかもしれませんが、インターナショナルプログラムはアメリカ国外でも実施されていて、香港のサマープログラムなんかは日本から近くて参加しやすいかもしれません。

2021年のCTYサマーコースは全てオンラインとなっています。オンサイトでの対面型のサマーコースは2022年に再開の予定です。詳細は必ず、CTYのサイトで直接確認してください。

一方、オンラインで実施されているコースであれば渡航費不要で自宅で受講可能です。

ずば抜けた才能を持った生徒たちが集まるCTYは、高度なギフテッド向けの教育を受けることができるだけなく、世界中から集まった頭脳明晰な仲間たちに囲まれ、アカデミックな情熱を分け合うことの出来る、一生モノの友に出会うことのできる場所でもあります。


通常の教育環境では吹きこぼれてしまって、周囲に理解されないことも多いギフテッドたちが、ギフテッドの特性を理解してくれる先生方やメンター達に見守られ、安心・安全な環境で仲間たちと切磋琢磨しながら成長することができる場所なのです。

ギフテッド教育に特化したギフテッドのためのプログラムなんですね。

CTYの卒業生

ところで、実はCTYの卒業生には、結構有名な人がいることをご存じでしょうか。

CTYでは、次世代を担う極めて有能な人材を輩出しています。

かのFacebookやGoogleの創設者や、オックスフォードの大学院生に与えられる世界最古の国際的なフェローシップRhodes Scholarship(ローズ奨学)受賞者なども、CTYの卒業生です。

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参考サイト: Johns Hopkins Center for Talented Youth(CTY)https://cty.jhu.edu/
この記事は、giftedchild.space(以下当サイト)運営者が Johns Hopkins Center for Talented Youth (CTY)のウエブサイトを参考に、個人的に収集した情報を元に、あくまでも自身の個人的な見解を執筆しています。当サイトは Johns Hopkins Center for Talented Youth (CTY)その他法人や団体とは一切関係ありません。Johns Hopkins Center for Talented Youth(CTY)についての最新の情報や詳細は、必ず Johns Hopkins Center for Talented Youth(CTY)ウエブサイトで確認してください。当サイト及び運営者は、利用者が当サイトの情報を用いて行う一切の行為について、何ら責任を負うものではありません。

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