SCAT(School and College Ability Test)は、ジョンズ・ホプキンス大学CTY(Johns Hopkins Center for Talented Youth)の選抜で使用されているテストです。
アメリカ現地の学校や、海外でもアメリカ系インターナショナルスクールに通っていれば、学校内で行われる共通テストの点数でCTYを受講する資格を得ることができますが、日本を含めそれ以外の場合、SCATがCTYへ入るための入り口になります。
SCATは、単なる学校の成績や暗記力を見るテストではなく、言語(Verbal)と数量(Quantitative)の分野について、年齢や学年に対してどの程度の思考力があるかを測ることを目的としています。
そのため、学校の勉強がよくできていても、SCATの形式や出題の考え方に慣れていないと、実力を出し切れないことがあります。一方で、テストの特徴をあらかじめ知っておくだけで、取り組みやすくなるケースも少なくありません。
我が家でも、実際にSCATのテストを受ける前に、こういった教材を使って準備をしました。一般の学校や検定試験で受けるテストとは全く違ったアプローチのテストなので、準備していたことがとても役に立ち、SCATでHigh Honorsを受賞することができました。High Honors受賞者(の家族)だから言えます。VerbalとQuantitativeの両方、一通りやっておいた方が絶対いいです。
SCATには、学年によっていくつかの種類があります。ここではそれぞれの学年に対応した対策教材を紹介しています。また、それぞれの学年に、フルレングス問題集、Verbalセクション特化、Quantitativeセクション特化、そしてVerbal対策につながるアナロジードリルなど、目的別に分かれた教材があります。
一部の出版社では、オンラインで練習問題を無料で提供しているプラットフォームもあります。今の子どもたちは、ICT教育が進み、それでなくてもゲームやスマホで育っているデジタルネイティブ世代なので、オンラインプラットフォームは紙の媒体よりとっつきやすいのではないでしょうか。
SCAT対策教材一覧(学年・分野別)
まず全体像を見たい方向けに、SCAT対策教材を学年別・分野別に整理しました。スマホでは表を横にスクロールして見ることができます。気になる教材があれば、下の各セクションへそのまま移動してください。
| 対象 | 分野 | 教材 | 移動先 |
|---|---|---|---|
| 小学2〜3年生 | フルレングス | SCAT Elementary 2023 Edition: Three Practice Tests | Elementary |
| 小学2〜3年生 | Verbal | SCAT Verbal Aptitude: SCAT- Elementary – Verbal Aptitude | Verbal |
| 小学2〜3年生 | Quantitative | SCAT Quantitative Aptitude – Grades 2–3 | Quantitative |
| 小学1〜3年生 | アナロジー | Analogies for Critical Thinking Grade 1–2 / Grade 3 | アナロジー |
| 小学4〜5年生 | フルレングス | SCAT Intermediate 2024 Edition | Intermediate |
| 小学4年生以上 | Verbal | SCAT Verbal Aptitude – Grades 4 and Up | Verbal |
| 小学4年生以上 | Quantitative | SCAT Quantitative Aptitude – Grades 4 and Up | Quantitative |
| 小学4〜6年生 | アナロジー | Analogies for Critical Thinking Grade 4 / 5 / 6 | アナロジー |
| 小学6年生〜高校3年生 | フルレングス | SCAT Advanced 2024 Edition: Three Practice Tests | Advanced |
| 全体確認用 | スタディガイド | Study Guide for the SCAT (R) School and College Ability Test (R) | フルレングス |
| Elementary SCAT対策 | アナロジー | ギフテッドの脳トレ アナロジードリル 日本語版 / 英語版 | アナロジー |
【SCAT Elementary】Grade 2-3 小学2年生から3年生
Elementary SCAT は、Grade 2–3(日本の小学2年生から3年生相当)を対象としたテストです。
このレベルでは、テスト全体の流れを確認できるフルレングス問題集に加え、Verbal Aptitude(言語)や Quantitative Aptitude(数量)に特化した教材を使って、分野別に慣れていくのがおすすめです。
また、Elementary SCAT の Verbal(言語)セクションでは、アナロジー形式の問題が多く出題されます。英語そのものに不安がある場合でも、まずは日本語ややさしい英語でアナロジーの考え方そのものに慣れておくと、その後の対策が進めやすくなります。
フルレングス問題集
Verbal(言語)対策
Quantitative(数量)対策
アナロジーでVerbalの土台を作る
SCATの Verbal セクションでは、単語の意味を覚えているだけではなく、言葉どうしの関係性を読み取る力が求められます。そのため、Elementary レベルでは「アナロジーに慣れること」そのものがとても大切です。
英語にいきなり入るのが難しい場合は、日本語版のドリルから始めても大丈夫です。考え方をつかんでから英語のアナロジーに移ると、SCAT特有の形式にも入りやすくなります。
【SCAT Intermediate】Grade 4-5 小学4年生から5年生
Intermediate SCAT は、Grade 4–5(日本の小学4年生から5年生相当)を対象としたテストです。
このレベルになると、フルレングス問題集で全体の構成をつかみつつ、Verbal と Quantitative の弱い分野を個別に補強していくのが効率的です。Elementary よりも、語彙・読解・数量推論ともに一段難しくなってくるため、形式慣れの効果が出やすい学年帯でもあります。
また、Verbal では引き続きアナロジー的な思考力が重要です。英語の語彙力だけで押し切るのではなく、「どういう関係が問われているか」を見抜く練習を入れておくと、本番で安定しやすくなります。
フルレングス問題集
Verbal(言語)対策
Quantitative(数量)対策
Intermediate以降のVerbal対策としてのアナロジー
小学4年生以降になると、アナロジーの問題も少しずつ抽象度が上がり、語彙だけでなく読解や背景知識も関わってきます。Verbalの得点を安定させたい場合は、分野別のSCAT対策本に加えて、アナロジーそのものを鍛える教材を併用すると理解が深まりやすくなります。
【SCAT Advanced】Grade 6-12 小学6年生から高校3年生
Advanced SCAT は、Grade 6–12(日本の小学6年生から高校3年生相当)を対象としたテストです。
このレベルでは、語彙や数量の難しさだけでなく、問題文の読み取りや条件整理のスピードも重要になります。ある程度英語に慣れていても、SCAT独特の出題形式を知らないと戸惑うことがあるため、事前に形式と流れを確認しておくことが役立ちます。
まずはフルレングス問題集で全体像をつかみ、必要に応じて Verbal や Quantitative の個別対策を追加していくと、効率よく準備しやすくなります。
フルレングス問題集
【SCAT】フルレングス練習問題集
SCAT対策をこれから始める場合や、まずは試験全体の流れをつかみたい場合は、フルレングス形式の問題集から入るのがおすすめです。
フルレングス問題集では、個々の問題の難しさだけでなく、Verbal と Quantitative を通してどのようなテンポで進む試験なのか、時間感覚を含めて確認することができます。どの教材を選んだらいいかわからないときの入口としても使いやすいタイプです。
学年別に本番形式で取り組みたい場合は、次の3冊がわかりやすい入口になります。
【SCAT Verbal】言語セクション特化型練習問題集
SCAT の Verbal Aptitude(言語)セクションでは、語彙力そのものに加えて、言葉どうしの関係性を見抜く力、読解、そしてアナロジー的な思考が問われます。
小学2〜3年生向けと、小学4年生以上向けでは出題の難しさが変わるため、学年に合った教材を選んで対策していくのが基本です。Verbal が苦手な場合は、分野別問題集に加えてアナロジードリルを併用すると、考え方の理解が深まりやすくなります。
【SCAT Quantitative】数量セクション特化型練習問題集
SCAT の Quantitative Aptitude(数量)セクションでは、単純な計算力だけでなく、数の関係や条件整理、アメリカの通貨・単位などの前提知識も問われることがあります。
日本の算数に慣れていても、英語で出される数量問題やアメリカ特有の単位に戸惑うことがあるため、専用教材で出題形式に慣れておくと本番で落ち着いて取り組みやすくなります。
【アナロジー】Verbal対策用ドリル・問題集
SCAT の Verbal セクションでは、アナロジー形式の問題が重要な位置を占めています。単語の意味を知っているだけではなく、「AとBの関係を、Cと何の関係に当てはめるか」という類推の力が必要になります。
そのため、SCAT専用の Verbal 対策本だけでなく、アナロジーそのものを集中的に鍛えるドリルを併用すると、土台から理解しやすくなります。特に英語でいきなり解くのが難しい場合は、日本語版や低学年向けの教材から段階的に入っていく方法も有効です。
学年別にアナロジー思考を鍛えたい場合は、次のシリーズも使いやすいです。SCAT専用教材ではありませんが、Verbal の土台作りとして非常に相性がよく、特に類推の考え方に慣れたい場合に役立ちます。


