タイのインター校の先生たち①|名門インターを断る決め手になった先生

4歳で視覚優位型ギフテッドの診断を受けた後こそ、ビジュアルラーナーであるゼノサワのポテンシャルを最大限に伸ばしてくれる教育システムを求めて彷徨っていた我が家でしたが、それ以前の段階、つまり幼稚園探しの時代には、ネームバリューとか欧米人比率とかの、よくありがちなベタな物差しで志望校をえらんでました。

早い話が、とにかく名門大手のインターナショナルスクールしか眼中にない状態。

しかし、視覚優位型ギフテッドの困りごとナンバーワン、完璧主義による人見知りが発動したのか何だか知らないけど、どこに面接に行っても目も合わせないし反応もしない。しまいには試験の途中で泣いて出てきてしまうし、で、ことごとく落ちまくっていました。

志望校はほとんどが散々な結果でしたが、一校だけ、ウエイティングリストに入れてもらえた大御所スクールがありました。

かといって、そこに空きが出るまでどこにも通わないわけにもいかないので、その本命インターから「空きが出ましたよ」の連絡がくるまで腰掛で通っとこう、という失礼な姿勢でしたが、こぢんまりしたイギリス系インターナショナル幼稚園に一旦落ち着きました。

タイのインターってインターと言いながらほとんどタイ人だったり、アジア人ばっかりだったりのところもあります。

油断していると、インターなのに子ども同士の日常会話は英語ではなく、アジアのどこかの言語が主流だったりします。

逆にタイ人が大半を占めるインターで名門の学校もあります。そういった学校は人種ではなく学力で選抜しているので、見た目にはあまり国際色豊かではなくても、生徒の学力水準は非常に高かったりします。なので中学高校のレベルになると、人種構成よりも学力水準を重視して、あえてタイ人やアジア人の比率が高い学校を選ぶご家庭もあるようです。

ですがスクール選び初心者には、インターと銘打っているからにはいかにもインターな面持ちのインターの方が魅力的に映るのは致し方ないことで、我が家もその辺重視していたクチでした。

ジョンズ・ホプキンス大学CTYギフテッド教育プログラム(Johns Hopkins Center for Talented Youth)の選抜テストであるElementary SCAT®のVerbal(言語)セクションは、アナロジー形式の問題が中心です。本書では、英語に移行する前段階として、まず日本語で基礎力を身につけることができます。SCAT・CTYは日本からオンラインで受験・受講が可能です。

ゼノサワが最終的に落ち着いたインターは小さくて、実際に大半の日本人駐在ママさんたちには「なにそれどこ?」といわれるくらい当時マイナーな幼稚園だったんだけど、実は欧米人率がものすごく高く、クラスの中でアジア人男子はゼノサワ一人という、当時の我が家にとっては申し分のないインターナショナル環境の幼稚園でした。

人種の比率だけでなく、建物や園庭などを含めた空間全体の雰囲気も抜群でした。

インターナショナルスクールとひとくちにいっても、その空間づくりには学校ごとの個性があります。

モダンで機能的な校舎もあれば、いかにも「インターらしい」デザインを意識した結果、どこか無機質な印象になっている学校もあります。

その幼稚園は、決して豪華ではないけれど、どこか赤毛のアンの世界に出てきそうな、欧米の家庭や小さなコミュニティスクールを思わせるような空気感がありました。

また、大御所インターだと日本人ママさんたちが徒党を組んで歩いているのを見かけますが、そのこぢんまりインターではナーサリーから年長さんまでぜーんぶ見回しても日本人はたったの4人。

そしてなによりも何が素晴らしいって、そこでお会いした先生方。

特に2年目に受け持っていただいたM先生は、保護者の間でも評判が素晴らしく、2クラスあって一つがM先生受け持ちでもう一つが他の先生だった頃、M先生じゃないほうのクラスになった保護者から大ブーイングが起きてしまって収集つかなくなってしまったらしく、大きな一つのクラスにしてM先生が全員を受け持つ体制(タイ人のアシスタントの先生付き)になったくらい人気の先生でした。

我が家では、実際にM先生に受け持ってもらった日本人ママから、お子さんの特性にいち早く気づいてもらえて、適切な支援につなげてもらったという話を聞いていました。それだけでもう、これは絶対我が家も受け持っていただきたい、となっていました。

ジョンズ・ホプキンス大学CTYギフテッド教育プログラム(Johns Hopkins Center for Talented Youth)選抜テストSCATのVerbal(言語)セクション対策に特化した、小学2〜3年生向けの問題集です。SCAT・CTYは日本からオンラインで受験・受講が可能です。この教材は、オンラインのSCAT練習問題が無料で利用できます。書籍を購入しなくても、商品ページのリンクからお試しできます。

なので、当初は機会があれば途中から大御所名門インターに転園することを計画していた我が家ですが、大幅に方針転換することになります。入園一年目の後半、その翌年からは一クラス体制になることが決まり、そのまま園に残っていれば自動的にM先生に受け持っていただけることになったのです。

もうそうなったら、どこからお誘いが来てもさらさら移る気はありません。

実際、ちょうど学年が変わるころに、ウエイティングリストに載せてもらっていた名門IBスクールから「空きが出たので来ますかー?」のお電話がきたのですが、次の年M先生だもん、誰がそっちいくかい、とは言わなかったけど丁寧にお断りしたほどです。

そしてそれからの一年間M先生にお世話になりましたが、本当に素晴らしい先生で、ゼノサワに対しての理解もあり、親子ともども充実した園生活を送ることができました。

視覚優位型ギフテッドに合う教育システムや学習環境については、その後も長いこと考え続けることになるのですが、今振り返ると、学校生活において大きな影響を与えていたのは、教育システムそのものよりも、むしろ「どの先生に出会うか」だったように思います。

学校の理念やカリキュラムはもちろん大切です。

けれど、実際に毎日子どもと向き合うのは目の前の先生です。

子どもを理解し、その子らしさを認めてくれる先生に出会えるかどうかで、学校生活の充実度は大きく変わってしまう。

この幼稚園時代の経験は、私にそのことを強く実感させる出来事でした。

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そしてそんな大当たりの先生に受け持ってもらった次の年、ゼノサワにとっては幼稚園から小学校に進むという大きな変化がある年でもあって、本人は全然気にしてなかったけど親の方はむちゃくちゃ気になりました。

次の担任はどんな人か。

そこでお会いしたのが、鼻ピアスのファンキーな若い女性の先生でした。

最初に紹介されたときは、笑顔で握手しながらも私の頭の中は真っ白でした。

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