前回の記事では、日本人学校、タイ人学校、インターナショナルスクールのうちからどれにしよ、インターにしましょ、というお話でしたが、ひとえにインターナショナルスクールといっても、いろんな種類のインターがあります。
インターナショナルスクールの種類
バンコクにあるインターナショナルスクールをざっと調べてみても、
- シンガポール系
- インド系
- ドイツ系
- フランス系
- イギリス系
- アメリカ系
- オーストラリア系
- IB(国際バカロレア)系
とまあ、いろいろあること。
実体験をもとにざっくり解説していきます。
シンガポール系
まず我が家で一番に興味津々だったのが「シンガポール系」でした。これは子どもが生まれる前、もうずーっと前の、ゼノサワがまだお腹にさえいない頃の話なんですが、「将来子どもが生まれたら~♪」というふわふわしたノリでネットサーフィンして出てきたのが、バンコクにあるシンガポール式の学校「アングロ・シンガポール」でした。
シンガポールと言えば算数に強いので有名!
さらにアングロシンガポールではディベートとかも盛んなようで、算数とディベート=両親がその辺苦手で伝授できないもの、なので、学校で力をいれてもらえるっていいんでない?とさらに探りを入れてみた。
シンガポールという国自体タイから近くてよく遊びに行っていて身近だし、アクセントがどうのとかシングリッシュがどうのか言っている人はいるものの、英語が公用語のアジアの優等生。
私的には英語に関しては発音より「話している内容」重視なので、シングリッシュでもなんでもいいんです。
クセのあるインド訛りだけど論理的に攻めてくるインド人とか、シンがポールとか香港とか他のアジアの国でも、訛りがあるけど賢いのがにじみ出ている人たちみてると、結局は中身だと思うの。
上辺だけのアメリカっぽいジェスチャーと発音でも、内容がチンケだったら格好悪いでしょ。
で、アングロシンガポールのサイトを見ると、生徒の大半がアジア系っぽいのも私的にはポイント高い。
同じアジア人で気楽な感じがするのと同時に、優秀な子たちが集まってそう。
実際にゼノサワが生まれて、就学する年齢に達するまでにさらにあちこちしつこく深く調べた結果、うちとしては「やっぱり違う」で候補から外れてしまいましたが、日本人で通っている子も結構いるようです。
ちなみに学校探しの時に「そちらでは何かギフテッド教育してます?」といった旨のメールを必ず送っていたんですが、この学校が一番熱心に「素晴らしいわ!ぜひうちの学校来て最高のサポートを受けてさらに飛躍しましょう!」みたいな返事をいただいて、他に比べて一番ギフテッドウエルカムな学校でした。
さっすが、ギフテッド教育先進国のシンガポール。
でもあんまりにももろ手を挙げて歓迎してくれるので、いやそんなに期待されても実際にはギフテッドゆえの問題も多いし、思い通りにはいかないんですけど、とも思った。
そうそれから、ギフテッド診断された時、視覚空間認識力99.8パーセンタイルの「超視覚優位型」スーパービジュアルラーナーなのが判明しまして、ドクターに「視覚で攻めるとよい」みたいなアドバイスをいただいていたのですが、シンガポールの算数って視覚で攻めるバーモデルで有名なのよね。
そういう意味でもシンガポール式の教育にはなんか縁を感じて、シンガポール系のインターには行かせなかったけど、バンコクにあるシンガポール式算数の教室に通わせてはみました。
結果?
本場のシンガポールにある学校や、シンガポール系のインターでやるシンガポール式算数だったらまた違ったのでしょうけど、バンコクにあるそのシンガポール式算数の塾は、「シンガポール」の名を借りたただの算数塾だったような感じもしないではない。
でもゼノサワは楽しく通ってたからとりあえずオッケー。
本人あんまり役に立ってないとも言ってたけど、とりあえず楽しかったそうなのでオッケー。
インド系
インドのインド式算数はシンガポール式算数よりもさらに有名でしょう。
掛け算二けたまで覚えるんだっけ?
理数系に強くてIT業界に優秀な人材を輩出しているパワフルな国、ってことで惹かれたけど、ちょっと色々パワフルすぎ。
バンコクのインターナショナルスクールにはインド系インターじゃなくてもインド人多いので、実際関わってみて実感したけど、みんながみんなではないけどパワフル。
賢くて、そしてパワフル。
そのインド人が大半で構成されている学校って、揉まれて強くなれていいっちゃいいんだろうけど、うちとしては目指している方向がちょっと違う気がする。
ドイツ系・フランス系
ドイツ系とフランス系は、基本的にドイツのハーフとかフランスから来た家族向けで、日本人のための日本人学校と同じ位置づけですね。
そもそも”International”さえついていなかったような気もするけど、幼稚園の先生がフランス人でお子様たちが通ってらして、フランス人学校もトライしてみたら?と冗談なのかなんなのかよくわからないことを言われた。他の国の人でも受験できるっちゃできるのかな。
詳しく調べてないからわかんないけど、おフランス大好きだけどバンコク在住、なんて場合にいいかもね。バンコクにいながらにしてフランスにいる気分になれるかも。
それはいくらなんでも違うか。
アメリカ系
アメスクはバンコクアメリカンスクールと「バークレー」って名前のアメリカンスクールがありますね。
大御所のInternational School Bangkok(ISB)インターナショナル・スクール・バンコクもアメリカ系、しかもIB(国際バカロレア)が選択できるアメリカ系。
バークレーは、親が「外国人」だと学費が半額になる、って書いてあったから問い合わせたら「英語圏の外国人に限る」だった。そして「ギフテッド教育」について質問してみたけど、「子どもはみんな特別です」ってお返事でした。インターナショナルスクールは、学力よりも国籍重視(=外国人多くしたい、特に白人増やしたい)のところが多いです。そのほうがインターらしくなって人気が出るから。
出口がIBなアメリカ系スクールに、Wells International Schoolっていうのもあって、ここではCTYに入った生徒を、ドヤ!すごいだろ!ってフォーカスしてスクールのサイトで取り上げていました。
ゼノサワの通っていたインターナショナルスクールはイギリス系だったので、CTY入ろうがHigh Honors受賞しようが大した騒ぎになりませんでしたが、Wellsはさすがアメリカ系なのでCTYをよく知っているようで大々的に取り上げていました。アメリカ系のスクールの方が、ギフテッド教育への距離感は近いと思います。
英語圏のお母さんも似たようなこと言ってました。
ギフテッド教育といえばアメリカ。イギリスではそこまでではない。と。
イギリス系
イギリス系の代表格はBangkok PATANA(バンコクパタナ)ですね。名門中の名門、と言われています。イギリス系だけどここはIB(国際バカロレア)が選択できるイギリス系。
Shrewsbury International School Bangkok(シュルーズベリー)やHarrow(ハロウ)もイギリス系ですが、IB(国際バカロレア)ではなくシックスフォーム(大学入学に必要な全国統一試験Aレベルの履修課程)になります。
世の中の流れはIB(国際バカロレア)に傾いていて、バンコクでもやはりIB(国際バカロレア)が人気のようですが、国籍で生徒を選ぶインターナショナルスクールが多い中、シュルーズベリーなどは完全実力主義で優秀な生徒を集めているらしく、IB(国際バカロレア)からあえてそちらへ転校してく子もちらほら見かけました。
幼稚園の時、習い事で一緒だったシュルーズベリー狙いのタイ人のお子さんは、イギリスのイートンに中学から行かせるのが目的で、インターらしさ、つまり生徒の国籍の多様性よりも、学力重視でシュルーズベリー、と言っていました。
人気上昇中のセントアンドリュース(STA)やトンロー駅近のバンコクプレップもイギリス系。STAがIB選択可でプレップはシックスフォーム。
ちなみにセントアンドリュースは同名の学校があちこちにあるので間違えないように。
イギリス系の学校にも大御所を含めて何校か、ギフテッド教育やってますか?の問い合わせしましたが、どこも「ギフテッド用」の何かを特別にしていることはなく、大体が「一人一人に合った教育をしている」=「本人にその素質があればアカデミックに伸ばす最大限の努力はしてあげるわよ、できる範囲で」というスタンスでした。
オーストラリア系
多少のサーチはしたものの、問い合わせするところまでいかなかったオーストラリア系インター。
オーストラリア系は「自分の国のこと」の教育に力を入れているな、という印象がありました。
コアラとかカンガルーのトピックとか、オーストラリアならではの内容が豊富な様子。
オーストラリアのルーツがあればありがたいカリキュラムでしょうし、そうでなくても外国のことを知ることができるのは素晴らしいことだけど、うちの場合ルーツがすでに二つもあってアイデンティティ確立に難航しているところにきて、もう一カ国追加するってどうなのよ、とちょっと思った。
まあそんなこと言ったら、ドイツ系やフランス系もその国にルーツを持つ子供のための教育を提供してるだろうし、自国のアイデンティティがなんちゃらと言っているのであればタイか日本の学校に入れるのが一番いいわけさ。
アメリカ系とかイギリス系インターだって、本来はその国の教育をその国の人にするための学校なわけで、わーインターすごい、英語ができるようになる!と脳内キラキラお花畑で入学させたとしても、歴史の授業とかその国の視点で学ぶことになることは忘れてはいけない。
ただ、「英語」での教育をするインターの中で、イギリス系やアメリカ系の中には「~系」より「インターナショナル」であることに比重をおいている学校もある中、オーストラリア系はオーストラリアの教育を前面に出しているな、と感じました。
IB(国際バカロレア)系
IB(国際バカロレア)の代表格といえば、小学校レベルのPYPから始まって完全IBで名門のNIST(二スト)。
KISなんかもIB。
NISTは以前ギフテッド教育で有名な先生がいたっぽいことをサイトで見かけたことがあって、どこかの掲示板(英語圏)で、ここはギフテッド教育が素晴らしくてうちの子にはよかったです!みたいなことを言っているギフテッドのママさんの書き込みを見たことがあります。
確か、私が所属していたFCCT(タイ特派員クラブ)でその先生が講演したこともある、というような情報もあったような気がして印象に残っています。
でも私がゼノサワのために調べた時にはその有名な先生は確かもういなかったような。今はどうなっているかわかりません。
KISはイギリス系の数校とおなじように、ギフテッド用に特別何かしているわけではないけれど、一人一人に合わせた教育で最大限に伸ばしますよ、という返答でした。
このあたりの大御所や人気校は実際受けてエピソード豊富なのでまた別枠で語ろうと思います。
ギフテッド向けの教育システムはどれ
ということで次では、見聞きしたことやサイコロジストのアドバイス、そして実体験を踏まえた独断と偏見をもとに、どの系統がギフテッドに良いのか?という点について、掘り下げてみたいと思います。


