ゼノサワ愛用のデジタルデバイスは幼少期からスマホではなくパソコンです。
我が家はデジタルデバイスに関しては、「自分の部屋ではなくリビングであれば無制限やり放題」がポリシーなので、スマホでも別にいいんです。
が、スマホだと何せ目が近い。
全身が脳である教育方針、早い話が身体の健康が最優先の我が家、そしてなんといっても「視覚」優位型ギフテッドですから、視力が命。
視力だけは鉄壁の要塞で守り抜く覚悟があります。
至近距離にくるスマホは、外出時とか他に選択肢がないときに限る。
パソコンはスマホよりは画面が遠くになるので無制限オーケー、としたいところですが、まだ甘い。ノート型パソコンだとせいぜい腕を少し曲げた位置くらいにモニターがくるので、まだまだ目に安全な距離とは言えない。デスクトップ型なら画面を離せますが、あまりにも遠くにしてしまうと小さくて文字が見えない。
なので我が家では、パソコンを部屋の端から端まで届く長ーいケーブルで巨大なテレビモニターにつないで、できるだけ離れた位置(部屋の中でテレビのある壁の反対側にある壁まで下がった位置)に座らせ、画面はテレビモニターで見る、キーボードはワイヤレスで。
つまりパソコン自体はケーブルにつないでいるだけで見ることも触ることもせず、見るのはモニター、キーボードはワイヤレス。これが我が家のデジタルデバイス推奨利用方法となっています。
うちのリビングにはテレビは一台しかないので、ゼノサワがリビングでパソコンをやっている時はテレビが見られません。
でもそれも狙いのうち。
パソコンで何をやっているか親が全部見られるんですから、見たい番組が見られないくらいは大した問題じゃありません。どうせ「相棒」と「渡る世間は鬼ばかり」の再放送くらいしか見ないし、見たいものは録画しておけばいいんだし。
実際、マイクラやRobloxで学校の友達や英語圏の知らない人、日本に帰ってきてからはタイの友達と遊んだり話したりしているのも、自然と見聞きすることになります。
学校の友達同士で遊んでいると、ゼノサワの友達の友達みたいな子まで入ってくるので、人間関係の全体像もなんとなくわかってくる。
相手はまさか隣で親が見てるとは思わないから、まあひどいこと言ってるのもいて、それが毎日学校で会っているクラスメートだったりする。
でもゼノサワに向けて言ってるわけじゃないのもわかったし、まあそういうキャラの友達もいるのね、って知れるだけでもありがたい。
もちろん四六時中監視するわけではないけど、普段からどんな世界で誰と関わっているのかを自然に把握できる安心感は大きい。
視力を守るために始めたことでしたが、結果的にはネットいじめやトラブル、見知らぬ相手との危険な接触といったリスクから距離を置くことにもつながっていたように思います。
それから、我が家には、「子どもだから子ども向けパソコンを与える」という発想がありませんでした。
それはプログラミングも同様。
巷でよく見る小学生向けのプログラミングスクールや子ども向けのプログラミング教材を順番に進めることをしないで、早い段階であえてHTMLやCSSの仕組みを教えて、実際に入力させるところから始めました。
もちろん、Scratchやマインクラフトを使ったプログラミングも一通りやらせてはみました。
いわゆる、「ビジュアルプログラミング」です。
「ビジュアル」という名称からして一見視覚優位と相性がよさそうですが、ここでいう「ビジュアル」は少し意味が違います。
ビジュアルプログラミングの「ビジュアル」は、複雑なコードをわかりやすく見える形にしたもの。
コードがすでにブロック状の塊になっていて、それをドラッグアンドドロップで組み合わせるだけで簡単にプログラミングができるようになっています。
だれにでも「見るだけ」で容易にできるという意味の「ビジュアル」。
一方で視覚優位の場合の「ビジュアル」は、単に見やすいとか、絵で説明されているという意味ではありません。
頭の中で構造や仕組みそのものをイメージ化し、空間的な関係性を全体像として理解していく認知特性です。
ゼノサワが夢中になったのは、誰かが用意した部品を組み合わせるビジュアルプログラミングではなく、真っ白な画面にコードを打ち込んで、自分の頭の中にあるものを一から自由に形にしていくことができるテキストプログラミングでした。
そして振り返ってみると、私はゼノサワが産まれてから「子どもだからまず簡単なものから」という考え方をあまりしませんでした。
赤ちゃん言葉は使わないで普通に大人の難解な言葉を浴びせていたし、本もそう。パソコンやプログラミングも同じで、難しいなら難しいなりに触れていれば、そのうち理解するだろうと思っていました。
そしてゼノサワは、不思議とそれについてきていました。
なので、パソコンに関しても、子ども向けに機能を制限したりわかりやすくした、カラフルな「はじめてのパソコン」的なものをわざわざ用意する必要性を感じず、与えたのはしょっぱなから普通の大人向けの(私の)パソコン。
気がつけば幼稚園年中のころには、ブラインドタッチではないもののキーボードを打ち、ワードやエクセルを使って何やら作り始めていました。
見ていると指一本でスイスイ打っていたので、このままだと変な癖がつく。これは早いうちにブラインドタッチに移行させた方がいい、という考えから、すぐにブラインドタッチの練習を開始しました。
FCCT(タイ外国人得はいいクラブ)にいたころ、仲良くさせていただいたイギリス人のご高齢の会員さんが、人差し指一本で高速でパソコンをたたいていたのが印象に残っていました。欧米ではパソコンとかワープロとか登場する以前からタイプライターがあったし、きっと若いころから使ってらしたんだろうなと。そして、よいとか悪いとかではなく、今更ブラインドタッチにするのは無理なんだろうな、と思った記憶がありました。なので、幼いころからパソコンに触れるのであれば、癖がつくまえにブラインドタッチを叩き込んでしまった方が後々楽なんじゃないかと。
すでにキーボード自体には慣れ親しんでいたゼノサワ、瞬く間にブラインドタッチをマスターし、幼稚園年長さんの時には、ワープロソフトでタイ山岳民族に関するレポートを作成し、当時通っていたタイのインターナショナルスクール(Year1/日本で幼稚園年長)でも注目されて学校のサイトで発表していただきました。
そして日本の小学3年生のころ(Year4)にはHTML,CSSそしてJava Scriptを習得、ホームページ作成ソフトを一切使わずにコードを一から自作して日英のバイリンガルサイトを構築、Nord Anglia EducationのGlobal Campusという、全世界のインターナショナルスクールが加盟する教育プラットフォームのコンペティションで金バッジを受賞しました。
その流れで、ジョンズ・ホプキンス大学のCTYギフテッド教育プログラム(Johns Hopkins Center for Talented Youth)でのPythonのコース受講、グレードA(最優秀)で修了、そしてその辺の実績すべてが評価されて東京都教育委員会生徒表彰受賞、さらに、受賞内容が特殊だったからか受賞者のなかから代表に選ばれて登壇でスピーチ、果てはそれまでのネタぜんぶひっくるめて中学受験の面接で披露して都立中高一貫校合格。
小学生でスマホ与えてるなんていったら、「子どもはゲームやスマホから遠ざけて育てるべき」と考える方々からは、信じられないという反応が返ってこなくもないですが、それってその方々が知っている世界の中での価値観。
良いか悪いかは使っている人による。
では実際に我が家でどんなルールで使わせていたのか、何を見て、何をして、なぜ私は止めなかったのか。その辺は次の記事で詳しく書こうと思います。


